実践英文法シリーズの前回記事「未来進行形を使いこなす!」に続き、今回は未来完了形の用法について解説させていただきます。
未来完了形の定義
未来完了形は、未来のある時点まで継続する動作、状態に対して使われます。
[基本形] 主語 + will have + 動詞完了形
単純未来と未来完了の違いは、未来完了には「~まで」というdeadlineがあるということです。 Deadline記載のない文章には単純未来を使うべきです。また、未来のdeadlineまでの継続を “continue to be ~ by” という英文で表現している方もよくいらっしゃいますが、未来完了を使うとより自然ですっきりした文章になります。ぜひ実践で使ってみてください。 |
未来のある時点までの継続動作・状態
一度使い方を抑えてしまえば、未来完了の利用はあまり難しくないと思います。例文を見てみましょう。
The train will have left when you arrive.
その列車はあなたが着くまでに出発するでしょう。
It’ll have stopped raining by 6pm.
午後6時までには雨が止むでしょう。
I will have probably fallen asleep by then.
その時までにはおそらく眠ってしまうでしょう。
Paul will have already finished the paperwork before the meeting.
ポールはミーティングまでにはすでに書類のまとめを終えているでしょう。
また、以下のような日常会話でもよく使われます。
Person A: Shall we all eat together at 7?
Person B: But won’t Laura and Tom have already left by 7pm?
A: 7時にみんなでご飯食べる?
B: でも、ローラとトムは7時までに出かけるんじゃない?
以下は否定文の例です。
He will not have arrived by next week.
彼は来週までに到着しないでしょう。
少々わかりづらいのですが、実は現在の時制でも未来完了が使われることがあります。あまり学習者への利用はお勧めしませんが、日常会話や映画のセリフでは聞くことがあると思います。こういう用法がある(間違いではない)ということを覚えておいてください。
I imagine he will have finished his homework already. She will probably have woken up by now. |
以上、未来完了形の利用法をご紹介させていただきました。ぜひライティングや会話で使ってみてください。