Meet or See – Meetの不適切用法

英文法・語法

 Meetは最もよく使われる単語の1つですが、上級者でも誤用の多い単語でもあります。最も多い誤りはmeetとseeの使い分けですが、場面によっては全く違う他の語がより適切になることもあります。まずは、日本語で「会う」「出会う」という場面においてmeetが使えないことがよくあるということを念頭においていただき、以下の添削例を見てみてください。

1.はじめての人にはmeet、2回目以降はsee

 はじめは、「人に会う」表現の誤り例です。

(A) I went to my parents’ house to meet see them.

  meetははじめての人に会うときに使われます、例文のように何度か会っている友人や親戚に会うときはseeを使います。

 ※ 日本語で「お会いできることを楽しみにしています。」という場合も同様に、
   初めて会う相手には=>Looking forward to meeting you.
   何度か会っている相手には=>Looking forward to seeing you.
となります。

(B) My son and I went to Hokkaido to meet visit my daughter.

 当然知っている「娘」に会いに行くのでmeetではなくseeを使うべきですが、「会いに訪ねていく」というときは、上記のようにvisitがより文脈に適しています。

2.動物や本に「出会う」ときにmeetは使わない

 はじめての人に会うときはmeetを使いますが、動物や、物質、本や番組に対してmeetは使えません。

以下は、「森ではリスに会える」という日本語から英語を起こしたものです。リスを擬人化した絵本などではmeetが使えるかもしれませんが、一般的には使えません。

(C) You can meet see squirrels in the forest.

Seeは、人、物、動物などすべてに対して(見るという意味で)使えます。

(D) I can meet find various books in the library.

本や美術品に「出会う」というときは、find(見つける)を使う方が適切です。上記のような例では、come across (~に(ふと)出くわす、~を見つける)も同様に使えます。

3.Eメール挨拶にNice to meet youは使わない

 Nice to meet you. は「はじめまして・お会いできてうれしいです」という定型挨拶ですが、相手がはじめての人であっても非同期で実際には会わないEメールで使うと奇異な感じがします。Eメールではじめての人へ挨拶したいときは、以下のように自己紹介のみで十分です。

(E) Dear Bob, Nice to meet you. My name is Katie and I work for Eigobin.
                

 ※ Social mediaでアイコンやアバターを使ってのメッセージではNice to meet you.が使われていることもあります。しかし、フォーマルなシーンやビジネスEメールでは利用を避けるべきです。

 以上、meetの不適切用法を添削例を使って説明させていただきました。
I hope these examples have helped you!