雨の表現 – No.1 小雨の英語表現を使い分ける

雨傘と長靴

 私が住んでいるイギリス北部は特に雨の日が多く、この記事を書いている今日も雨が降っています。南部に住む友人はよく「北部は今日も雨だね」と笑いながら話してきたりします。

 雨の英語表現は、本当にたくさん存在します。当記事では、よく使うものを3回のシリーズで順にご紹介していきたいと思います。

 第1回は、雨が降りそうな状態から、降りはじめ、そして小雨や霧雨といった、ソフトな雨についての4つの表現をご紹介します。

ソフトな雨の表現

(1) It’s trying to rain at the moment.
今、雨が降り(出し)そうです。

trying to rain は、ちょっとおもしろい言い方ですが、会話でよく使われます。
外を歩いていたら、急に空が暗くなり、黒い雲が見えます。「あっ雨がくるな」という時から、頭や、腕に数秒おきに雨がポツポツ当たっているようなときに使われます。まだ降っているとはいえないけれど、確実に来そうだと心配しているときの表現です。

(2) It’s spitting out there.
外では雨がポツポツ(パラパラ)降っている

spitting は、雨の降り始めの瞬間によく使われます。あたりが暗くなり、降っているか降っていないかわからない状態から、ポツポツと来るような感じの軽い雨です。しかし、通常数分後には強い雨に変わります。

(3) It’s sprinkling outside, so we came inside again.
外は小降りだったのでまた、室内に入りました。

sprinkling は、ぱらぱらと降っている雨に使われる表現で、以下のdrizzlingより軽いイメージです。まさに、じょうろで庭の花にそっと水をやっているような感じです。sprinklingは通常あまり長く続かないですね。

(4) It’s been drizzling all morning.  
午前中いっぱい霧雨が降っています。

drizzling はスローペースで、かつ比較的長い時間降り続けている小雨に使われます。決して強くならず、でもいつまでも止まない雨です。英和辞書では「しとしとと降る雨」「霧雨」と訳されていることが多いと思います。

以上、今回はソフトな雨について説明しました。ぜひ場面に応じて使ってみてください。

こちらもぜひご覧ください。
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