「身を刺すような寒さ」「寒波」に関する英語表現 – 冬の寒さを表す英単語

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  当記事では、冬の寒さを表すいくつかの英語表現をご紹介します。
Cold「冷たい」やchilly「 肌寒い・底冷えのする」といった単語は英語便の添削でもよく見られますが、今回はネイティブスピーカーが日常よく使う表現より、学習者が添削であまり使わないものをいくつかご説明させていただきます。

Cold snap – 急激な寒さ・寒波 

 Cold snapは、急な気温の低下(A sudden big drop in temperature)があったときに使われる表現です。例文をみてみましょう。

We’re suffering a cold snap at the moment. The temperature has dropped ten degrees since yesterday!
今、急激な寒波をしのいでいるところです。気温が昨日から10度も下がりました!

 似たような現象を表す、気象用語のpolar front 「寒帯前線」も日常よく使われます。

I heard a polar front is moving in next week so we need to prepare for it.
寒帯前線が来週移動してくると聞きました。準備する必要があります。

Arctic – 厳寒の

Arcticは、「北極(圏)の」という意味の単語で、文字通り「大変寒いので北極のように感じる」という意味になります。

Have you been outside today? It’s absolutely arctic.
今日外に出てみた? 北極のようなすごい寒さだよ。

Biting wind / Piercing wind – 身を切るような・突き刺すような風

 Biting、piercing共に「身を切るような、突き刺すような」という意味があり、windとペアで「身を切るような冷たい風」「痛みを感じるほどの冷たい風」という意味合いになります。

There’s a biting wind so make sure you wear something warm around your head.
身を刺すような風が吹いている。首や頭の周りに何か暖かいものを着けてください。

A piercing wind knocked me over.
突き刺すような風が私を急襲した。

 以下のような言い方もよく使われます。

The wind is really biting today.
今日は風が非常に冷たい。

 風に関する気象用語のWind chill factor「体感温度」もよく使われます。風があるために、実際の気温より寒く感じる場面で使われる語です。

The temperature today is apparently only minus three but the wind chill factor is making it feel more like minus 12 degrees.
今日の気温は確かにマイナス3度だけれど、体感温度はマイナス12度ぐらいに感じる。

One-dog night – とても寒い夜

 One-dog nightはイディオムで、「とても寒い夜」という意味になります。「寒いので犬をベッドに入れて一緒に寝る必要がある」というニュアンスです。

I don’t know about your place, but it was a one-dog night in my house last night.
あなたのところはわからないけど、私の家は昨晩ものすごく寒かったよ。

 更に寒い日には、two-dog night、また、更にひどく寒い日にはthree-dog nightという言い方を使うこともあります。

Bitterly cold – 寒さが厳しい・ひどく寒い

  最後は、「寒さが厳しい」という意味で会話でもよく使われる表現をご紹介します。Bitterlyは「苦味のある」という意味ですが、状況が「つらい、厳しい」という場面でよく使われます。

It’s bitterly cold today.
今日はひどく寒い

 以下のような、bitterを使った言い方もよく使われています。

I’ve just been outside and the cold is absolutely bitter.
たった今、外にいたんだけど、寒さがかなりひどい。

 以上、冬の寒さを表す英語表現をご紹介させていただきました。次回は、冬によく使われる句動詞をご紹介させていただきます。