当シリーズでは、秋に関する英語のイディオムを順にご紹介していきます。日本と海外では、気候や文化の違いから「秋」を連想するものに違う部分もありますが、木々が色づきノスタルジーを感じる部分には共通点があると思います。第1回は、Neck of the woodsというちょっと面白いイディオムを紹介します。
Neck of the woods – 「地域」「近所」
Neck of the woodsには「地域」「近所」といった意味がありますが、regionやneighborとはちょっと違うニュアンスがあります。英語の説明の中に”part of a particular area”という説明がありますが、これが一番ぴったりくるような気がします。
Neck of the woodsはカジュアル表現であり、どちらかというと会話やSNSで良く使われています。また、他の地域に比べイギリスで特によく使われています。
以下、会話での利用例を見てみましょう。
(例1)
A: I’m going downtown this weekend. Any ideas where I can get something good to eat?
A: 週末に市街へ出る予定だ。どこか食べるのにいい場所知ってる?
B: No, not really. I’m not familiar with that neck of the woods.
B: ちょっとわからないなあ。その地域はあまり詳しくないので。
(例2)
A: Where do you live?
A: どこに住んでいるのですか?
B: Mizuhodai.
B: みずほ台です。
A: Really? That’s around my neck of the woods.
A: 本当? 私の地元近辺です。
※ someone’s neck of the woods で、「地元」、または「出身地」という意味になります。
Neckには「長く帯状に広がる土地」という意味があり、neck of the woodsで「長く帯状に広がる森林地帯という意味になります。 米国南西部で、森林地帯の開拓地をneck of the woodsと呼び、人々が「そっちの方面」「界隈」という意味でこの語を使っていたことから由来しています。 |
以上、第1回はちょっと面白いイディオムをご紹介させていただきました。慣れないと使うのは難しいかもしれませんが、映画やSNSでよく登場する語なのでぜひ覚えておいてください。