当シリーズでは、アスリートが病気や怪我から回復する、復活する、または困難を克服するという意味の様々な英語表現をご紹介していきます。第1回は、病気や怪我からの回復に関する表現です。
治る、回復する – recovered、healed
一般的に、「治る、回復する」というときは、recovered「回復する・正常に戻る」、healed「治る・治癒する」がよく使われます。ただし、recoveredが、いかなる病気、怪我、また様々な治療を受けている状況に使えるのに対し、healedは怪我の回復に対してのみ使われます。例えば、recovered from COVID-19 ということはできますが、healed from COVID-19ということはできません。
Despite recurring shoulder injuries in 2019, Nonaka Miho should be fully recovered/healed in time for her Olympic debut.
繰り返す肩の故障がありながら、野中生萌はオリンピックデビューに向けて完全に回復するはずだ。
良いコンディションへ回復する – be back in [good] shape
in shapeは、「良いコンディション」という意味で、be back in [good] shapeで「良いコンディションへ回復する」という意味になります。be back in perfect shape「完全に良いコンディションヘ回復する」という表現もよく使われます。
After months of physical therapy, my hamstring is finally back in good shape.
数ヶ月の理学療法を経て、私の腱はついに良いコンディションへ戻りました。
~の回復を遂げる – have a [slow/quick/rocky/smooth/etc] recovery
形容詞 + recovery で、回復の状況をより詳しく示すことができます。
(例) slow recovery ゆっくりした回復 / quick recovery 速い回復 / rocky recovery 困難な過程を経た回復 / smooth recovery 順調な回復
He has had a rocky recovery since partially tearing his Achilles tendon last season.
彼は昨シーズンに部分的にアキレス腱を痛め、困難な過程を経て回復した。
[注意点] 形容詞をつけない to have a recoveryという記載のみは不自然な表現です。必ず形容詞を入れて使うようにしてください。 |
強さ、健康などを取り戻す – be better/stronger/healthier than before/ever
アスリートが回復を遂げたときに、よく使われる表現です。状況に応じて、better「良くなる」、stronger「強くなる」などの比較級を選んでください。beforeとeverは相互に入れ替え可能です。
His coaches say his hip is better than ever thanks to a great team of doctors and physical trainers.
医者と体力トレーナーとのチームのおかげで彼の股関節は以前より良くなっているとコーチは言っている。
回復中である- be on the [way/road] to recovery
be on the [way/road] to recoveryで回復の途中である、= 回復しているという意味になります。
The injury was quite serious, and the doctors say he might be on the way/road to recovery for a long time.
その怪我は非常に深刻でした。医者たちは彼は長い期間の回復途中にあるかもしれないと言っている。
以上、第1回は病気や怪我から「復帰回復する」表現をご紹介させていただきました。
=> No.2「「病気・ケガからの復活」に関する英語表現 –No.2「克服する・復帰する」はこちらです。