インターネットの利用により、より多くの人が食事やレシピについて話すようになりました。料理本も人気がありますが、インスタグラムや料理ブログ、レシピ掲載のサイトは大変人気があり、どこも料理についての記事があふれています。
食事や食べ物を記述することは一種のアートになってきていると思います。魅力的な写真や説明文は、より多くのお客様をレストランへ誘導し、レシピをより多くの人に広げる力があります。 この記事では、英語でできるだけ美味しそうに伝える技術についてみていきましょう。
Tip 1: 感覚に集中する (Focus on the senses)
人々が食べ物を想像するときは、味だけではなく、通常、視覚、嗅覚、音、手触りなど様々な感覚と紐づけています。以下、感覚を使った例文を見てみましょう。
Andrew from the USA is going to show us how to to cook a sizzling Texas BBQ.
アメリカのAndrewがジュージューと音を立てているテキサスバーベキューの作り方を教えます。
※ sizzling は「ジュージューと音を立てている」という意味で、人々にステーキや肉の調理を想像させ食欲をわかせます。
The apples that Tomoko brought back from Aomori had the shiniest red skin and were so crunchy when I bit into them.
ともこが青森から持ち帰ったリンゴは、最もつやつやと輝いた赤い皮を持ち、かぶりつくとすごくシャリシャリしていました。
※ the shiniest は光る、 輝くという意味のshinyの最上級、crunchyはカリカリ、ザクザクといったいい歯ごたえを表します。リンゴの場合はシャリシャリという音が近いと思います。
I love the slightly smoky smell of roasted sweet potato.
少しスモーキーなスイートポテトのにおいが好きです。
※ smokyは、いぶる、煙を出すという意味で、よく燻製に使われます。さつま芋の場合は、屋台の石焼き芋の香りを想像していただければと思います。
Tip2:形容詞を選んで使う (Use adjectives (but sparingly))
食べ物を表現するときは、単に美味しいという意味のdelicious, yummy, tasty, or good tastingのような一般的な形容詞よりも、より特徴を表し、かつポジティブに響くものを探してみましょう。以下は、いくつかのおすすめの形容詞です。
acidic 酸っぱい・つんとくる | aromatic 香りの良い |
bitter 苦い・苦みのある | buttery バターのような・バター入りの |
creamy クリーム状の | crispy カリっとした・サクサクした・シャキっとした |
earthy たくましい・粗野な | fiery 非常に辛い、ヒリヒリする |
flaky フレーク状の・パイ状の | hearty ボリュームのある・栄養のある |
refreshing 新鮮な・さわやかな | salty 塩の効いた |
savory いい香りのする・料理の味がピリッとした | sharp 辛い・辛味の強い |
smoky スモーキー | spicy 薬味の効いた・ピリッとした |
sweet 甘い・甘みのある | tangy 舌にピリっとくる・鼻にツンとくる |
tart 酸っぱい、ピリッとした |
※ creamy、butteryなど、「特徴のある食品の名前 + y」 でそのまま形容詞になっている語がよくあります。creamy、butteryはかなり一般的ですが、その他、chocolatey チョコレートの・チョコレートの味のする、cheesy チーズの・チーズ味の といったものもあります。
以下は、delicious と同様「美味しい」という意味をより個性的に表現できる形容詞です。
appetizing 食欲をそそる delectable おいしい divine 素晴らしく良い、すてきな enticing 心を引き付けられる、魅力的な、誘惑的な exquisite この上なく素晴らしい、優れた、申し分ない、絶妙の heavenly 非常においしい・美しい mouthwatering 食欲をそそる、おいしそうな scrumptious とても美味しい tantalizing 欲望をかき立てる・美味しそう |
Tip 3: 動きを表す動詞を使う (Use action verbs)
動きを表す動詞を使うと、文章でリアルなイメージや手触りを再現できます。例文を見てみましょう。
The spun sugar decorations on top of the cake shattered when I pressed into them with the fork.
ケーキの一番上の綿菓子の飾りをフォークで押したら、粉々になった。
※ spun sugar 綿菓子(イギリスの表現です)shatter 粉々になる、砕け散る
The fresh fruit bounced into the bowl, then I slowly drizzled syrup over it.
新鮮な果物が弾んでボウルに入った。私はシロップをゆっくり振りかけた。
※ bounce 跳ね返る、跳ねる、弾む drizzle 振りかける
The pastry was so finely layered that it crumbled when I bit into it.
そのペストリーはすごくきれいな層をなしていて、かぶりつくと崩れていきます。
※ layer 重ねる・積み重ねる crumble 崩れる bite into かぶりつく
Tip 4: 思い出やノスタルジアを使う (Use memories or nostalgia)
思い出やノスタルジアをつかうときは、慎重に文を組み立てる必要があります。このテクニックを使いすぎると目的がそれたり、全体が複雑になってしまうことがあります。食べ物と感情が結びつくシーンといえば、多くは季節の変化や子供のころの思い出ではないでしょうか。例文を見てみましょう。
Eating candy takes me back to my childhood. The sweet, brightly-colored candies remind me of weekend days out with my family. I was always rewarded for my good behavior by being allowed to choose a candy of my choice from the local store.
キャンディーを食べると子供のころに帰ります。甘くて鮮やかな彩りのキャンディーは週末に家族で出かけたことを思い出させます。いい子でいたときは、地元のお店で好きなキャンディーを買ってもらいました。
The change of seasons from summer to autumn always brings with it the smoky and definitely nostalgic smell of roasting sweet potatoes outside my local train station.
夏から秋への季節の移り変わりには、いつも地元の駅前のローストしたさつまいものスモークとノスタルジックな香りが登場します。
For me, choco-banana tastes much better when surrounded by the festive and light-hearted atmosphere of a summer festival.
私にとってチョコバナナの味は、陽気で楽しい雰囲気の夏祭りでずっと美味しくなります。
自分の好きな食べ物を表現してみる
さて、最後に私の好きな食べ物表現してみたいと思います。
One of my hobbies is walking and exploring new places, but in Japan the summer weather can be very hot. In my opinion, to cool down on one of these baking summer days there is nothing better than shaved ice. The best shaved ice I ever had was near Kinkakuji in Kyoto.I was given a bowl brimming with glistening shaved ice. It had been generously smothered with strawberry syrup, as sticky and sweet-tasting as it was bright red, with a few pure white dango bounced into the bowl. The ratio of syrup to ice was perfect, with the dango having a wonderfully sweet and chewy texture.
私の趣味の1つに新しい場所を探検することがあります。でも日本の夏は歩き回るにはものすごく暑いですよね。暑い夏の日にクールダウンするにはかき氷が一番です。過去の経験の中で最高のかき氷は京都の金閣寺の近くで食べたのもです。あふれるばかりのキラキラのかき氷が入った器を渡されました。混じりけのないいくつかの白い団子が弾んでおり、明るい赤の甘い味で粘りのあるシロップがたっぷり入っています。シロップと氷の配合が、団子の甘く素晴らしい甘さといい歯ごたえと共に完璧でした。 brimming あふれんばかりの / glistening ギラギラ光る / smothered たっぷり入った |
この記事を執筆していたら、カフェへ行ってかき氷を食べたくなりました。または、自分で何か美味しいものを自分で作るのもいいですね。あなたの好きな食べものについてもぜひ書いてみてください、そして海外に住む私たちに美味しいものをたくさん教えてください!