Late vs Delayの第3回は、delayの様々な意味を見ていきます。Delayには「遅れる」の意味のほか、細かいニュアンスを含む幅広い意味があります。より自然な英文を書くために、ぜひ使いこなせるようになってください。以下、品詞別に動詞用法、名詞用法、形容詞用法の順にご紹介していきます。
(「遅れる」の意味の説明はNo.1記事に含まれるため、当記事では割愛しています。)
Delayの動詞用法(1) – 先延ばしにする
Delayには、postponeやput offと同じ「先延ばしにする」という意味があります。例文をみてみましょう。
More and more people are delaying getting married until their 30s.
多くの人々が30代まで結婚を先延ばししている。
Delayの動詞用法(2) – (進行などを)遅らせる
Delayには、病気などの進行を「遅らせる」という意味もあります。
New drugs are available to delay the onset of more serious symptoms of dementia.
より深刻な認知症の症状の進行を遅らせる新薬が利用可能です。
Delayの動詞用法(3) – ~することを延ばす・ぐずぐずする
Delayには、「~することを延ばす・ぐずぐずする」というニュアンスの「ゆっくり進む」という意味もあります。
This offer ends soon so don’t delay! Buy your dream sofa today!
このオファーはすぐ終了します。のんびりしていないで!夢のソファーを今日買いましょう。
Delayの名詞用法 – 遅延・遅れていること
次にdelayの名詞用法を見てみましょう。名詞のdelayには「遅延」「遅れること」という意味があります。Without delay「遅れることなく= 直ちに」はよく使われる表現なので覚えておくと便利です。
We should start the project without delay if we don’t want to miss the deadline.
納期に遅れたくなければ、私たちは直ちにプロジェクトをスタートさせるべきです。
We apologize for the delay and the train will be moving shortly.
遅延にお詫びいたします。電車はまもなく動く予定です。
Delayed (形容詞用法) – 遅れている・遅延している
最後に、delayed(形容詞用法)を使った例文を見てみましょう。 Delayed + 名詞で「遅延している~」という意味になります。
The delayed 15:32 train will be arriving on platform 5.
遅延している15時32分の電車は5番線に到着予定です。
以上、Delayの様々な意味と使い方を説明させていただきました。今回で、Late vs Delayのシリーズは終了です。LateとDelayそれぞれに幅広い用法がありますが、使いこなせるようになると文章の幅が広がります。ぜひ実際に使ってみてください。