当記事は、比較級をさらに強調したり、トーンを少々弱めるときに使われる程度を示す副詞・副詞句についてご紹介しています。
比較級をさらに強める
はじめに比較級をさらに強調するときに、比較級の前に置かれる副詞句をご紹介します。
〇 Much / a lot / a great dealは、「かなり~、とても~」という意味で比較級を強調するときに、よく使われる汎用表現です。
Andy talked much louder than usual.
Andyはいつもよりかなり大きな声で話した。
I set my alarm a lot earlier than I am used to.
目覚ましを通常よりかなり早い時間にセットした。
We had a great deal more money afterwards.
私たちはその後、さらにかなりの額のお金を得ました。
〇 Farは、「はるかに・断然」という意味で使われます。
His English is far better than mine.
彼の英語は私よりはるかに良い。
Far と同様、by far という表現も「はるかに、断然」という意味で使われますが、by farの方が強調の度合いがかなり大きい印象があります。このため、by farは最上級 ((例) by far the best )でより使われる傾向があります。 ※ 最上級の強調は後続記事で解説させていただきます。 |
〇 Even, stillは、「なお(いっそう), もっと,なおさら」といった意味の強調で使われます。
Nancy is even more beautiful than her older sister.
ナンシーは彼女の姉よりなお一層美しい。
This wine is still better than the other.
このワインはもう片方よりもっと良い
比較級のトーンを弱める
次に、比較級のトーンを弱める例をご紹介します。
〇 A bit, a little bit, slightlyは「やや、少し」という意味を足すときに使われる副詞句です。
When presenting serious information, speak a bit / a little bit slower; for a humorous story, a bit/a little bit faster.
真剣な話を伝えるときは少しゆっくり話してください。ユーモアのある話は少し速く。
I find summer in Tokyo is really tough – the humidity is getting slightly worse each year.
東京での夏は本当に大変だと気付いた。 – 湿度が毎年少しずつ悪化している。
〇 Somewhatは「(比較する対象よりも)いくらか~である」という意味を表すときに使われます。
Large group training was somewhat more effective than small group training.
大きなグループでの訓練は小さなグループの訓練に比べいくらか効果的であった。
以上、比較級をさらに強める/トーンを弱める方法について解説しました。最上級の強調については、今後リリースの別記事でご説明させていただきます。