同じ意味の英文でも、意識して語順や文法を変えることで読み手に与える印象やインパクトを変えることが可能です。当シリーズでは、文型を変更することで読み手のフォーカスを変えるテクニックを解説します。第2回は、情報のポイントを強調する文頭表現をご紹介します。
The problem is – 問題は
まず、添削ご提出の中で、最もよく使われている1つの表現 “The problem is”を使って説明させていただきます。
何らかの問題を取り上げるときに、~ is the problem と文を終わらせるのではなく、The problem isと書きはじめ、problemを主語にすることで、問題がより強調され、読み手のフォーカスが変わります。
The government’s delayed response to the pandemic is the problem.
=> The problem is the government’s delayed response to the pandemic.
問題はパンデミックに対する政府の遅い対応です。
資格試験のオピニオンエッセイでは、よくパラグラフの文頭でThe problem is ~と問題点を書き始め、続けてサポートポイントを続ける書き方もよく使われています。 |
フォーカスの移動によく使われる表現
The problem is と同様、文頭に置くことでフォーカスの移動に効果のある表現の例を示します。
The point is – 要するに
The point is, there are still many people in Japan with MiniDiscs even though manufacturers no longer produce them.
要するに、日本では、すでに製造が終了しているMDを使っている人がまだたくさんいるということです。
The solution is – 解決策は
The solution is to adopt the new manufacturing principles to reduce wastes.
解決策は、廃棄を削減するために新規の製造原則に適応するということです。
The fact is – 実際のところは
The fact is the company continues to cut costs by terminating more than 1,000 employees.
実際のところ、その会社は1,000人以上の従業員を解雇してコスト削減し続けています。
The answer is – 答えは
The answer is creating a higher quality content that delivers the most relevant information to our users.
その答えは、私たちのユーザにとって妥当性のある情報を配信する、より品質の高いコンテンツを作成することということです。
上記のほか、以下のような文頭表記もよく使われています。
The conclusion is (結論は), The question is (疑問点は) / The solution is (解決方法は) / The trouble is (問題なのは) / The truth is (真実は) また、The thing is (実をいうと)という記載もよく使われますが、これはどちらかというとカジュアルで口語的な表現です。 |
以上、今回は情報のポイントを強調する文頭表現をご紹介しました。第3回は、効果的な強調構文の使い方をご説明させていただきます。