現在形で書く未来事象 No.2 (hope, wish) – 実践で学ぶ英文法

英文法・語法

英語便(https://www.eigobin.com/)編集部 + 講師Ruth Rogers(サンプル英文)

 当シリーズでは、未来に起こる事象やイベントの記載に現在形を使う、特定の状況、構文、特定の動詞などをご紹介しています。第2回は「hope, wishなどの特定の動詞 + to不定詞」構文について説明します。

=> 第1回「現在形で書く未来事象 No.1 (日程、予定) – 実践で学ぶ英文法 」はこちらです。

未来事象の記述に現在形を使う「動詞の現在形 + to不定詞」

 「予定している、願っている、思っている」といった意味合いを含む動詞は、「現在形の動詞+to不定詞」の形でそのまま未来事象をあらわすことができます。以下、hope, wish, expect, want, intend を使った例文をそれぞれご紹介させていただきます。

I hope to see you soon.
すぐにお会いできることを楽しみにしております。

I wish to have your support with the translation for the next project.
次期プロジェクトにおいて、あなたの翻訳支援をいただけるよう願っております。

We expect to move into our new apartment next week.
次週、新しいアパートへ引っ越す予定です。

He wants to go to see fireworks next year.
彼は来年花火を見に行きたいと思っています。

I intend to start my own business.
新しい私のビジネスを始めるつもりです。

Hope + 時制

 前項で、現在形hope + to ~の形で未来の事象を表す例を示しましたが、一般的な構文においても、hopeとどの時制を組み合わせるべきか悩む方が多いようです。以下簡単な例でまとめておきます。

 以下の(A) ~ (C)は文法的にはどれも文法的に正しい文章ですが、後続の時制が異なります。3つのうち、これから取得する未来の休暇に対して使えるセンテンスはどれでしょうか?

(A) I hope you enjoy your holiday. (現在形)

(B) I hope you will enjoy your holiday. (未来形)

(C) I hope you are enjoying your holiday. (現在進行形)

[Answer]
(A)または(B)が未来の休暇に対する挨拶として適切です。ともに、「休暇を楽しんでね。」という意味合いになります。(C)は、現在進行形で「休暇を楽しんでいるといいのですが」と意味合いになるため、現在休暇中の方への挨拶として最適です。

「hope + 現在形」、「hope + 未来系」 どちらも「未来事象」の記載に使えます。

 以上、第2回では、特定の動詞の用法について説明させていただきました。 第3回は、未来事象と副詞句、関係代名詞、接続詞との関係を説明させていただきます。