当記事では、I, me, myselfを使った文でよくある誤りを添削例を使って説明しています。
I と Me の誤り用法
「Iは主語として、meは目的語として使われる」いうことはほとんどの方が理解されていると思います。しかし、以下のようなandを使った文での誤りがよくみられます。
(添削例1)
(✕) My friend and me went to the party.
→ (〇)My friend and me I went to the party.
上記の文において「友人と私」が主語になります。このため、目的格であるMeは使えません。My friend and Iが正しい表記です。
(添削例2)
(✕) The teacher was mean to Jon and I.
→ (〇)The teacher was mean to Jon and I me.
添削例1の逆の例です。「その先生は、ジョンと私に意地悪だった」という意味で、「ジョンと私」が目的語になります。ここでは主格であるIではなく、目的格であるMeを使う必要があります。
Me と Myselfの誤り用法
Myselfは、再帰代名詞です。 Myselfを「私自身」という意味で使うことは正しいのですが、「Myselfを使うと文章がより丁寧なトーンになる」と誤解して使われているケースがあります。
※ 再帰代名詞 – 人称代名詞の所有格(my, her, yourなど)や、目的格(you, her, him, them, itなど)の後ろに、-selfや-selvesと付ける代名詞のこと |
(添削例3)
(✕) He talked to myself.
→ (〇)He talked to myself me.
「私自身に話しかけた」という一見丁寧なトーンで書かれた文章に見えますが、再帰代名詞(-self)は主語と同じ人を指す必要があります。この文ではMeが正しい表記です。
(添削例4)
(✕) The letter was addressed to myself.
→ (〇)The letter was addressed to myself me.
上記のような誤りは、実はネイティブスピーカーのライティングでもよく見られます。一見丁寧な文章に見えますが、同様にMeが正しい表記になります。
ご参考までに、以下、myselfを正しく使った文をご紹介させていただきます。
I appreciate myself.
私は自分の良さ/真価を認めています。
I took myself out to dinner.
(自分で)自分を夕食へ連れ出した。
※ また “myself”は、以下のような強調のためにも使われることがあります。 I myself wrote this book. 私自身でこの本を書きました。 I went to the party by myself. 私は独りでパーティーに行きました。 |
以上、I, me, myselfの用法を解説しました。もちろん、you, he, she, they などにも同じルールが当てはまります。ここで紹介したエラーはネイティブスピーカーでも混乱しやすいものです。一度文章を書いたあと、主語、目的語の関係を考えながら見直すことでエラーなく書けるようになると思います。Good luck in your studies!