Recently, Lately, These days, Nowadaysの使い分け – 混乱しやすい英単語の用法

英文法・語法

 Recently、Lately、These days、Nowadaysの4つはどれも「最近は」という意味合いを持つ単語です。実はこれらの4つ単語は、はっきりした境界線がなくても、使われる場面が分かれています。当記事では、辞書の説明では分かりづらい4つの語を使う場面とネイティブスピーカーの感じるニュアンスを説明していきます。

LatelyとRecentlyの使い分け

  まず、もっとも混乱しやすいのがLatelyのとRecently使い分けです。英語便でも誤用されている文がよく添削に提出されてきます。LatelyとRecentlyは両方とも「最近は」という意味がありますが以下の違いがあります。

  Latelyは「習慣や過去に繰り返し起きているイベント」に対して使われます。

I have been exercising lately.
最近運動しているんだ。(繰り返し運動している)

※ Latelyは通常完了形の文で使われます。

 また、latelyを否定形で使うと、「過去に繰り返し起きていたことが最近起きていない」という意味になります。

She hasn’t gone to class lately.
彼女は最近授業に出席しないね。(過去には繰り返し出ていたが、今は出ていない)

 これに対して、recently は「最近起こったこと」に対して使われます。

I went to the pool recently.
最近プールへ行ったよ。 (プールへは1回行ったが繰り返し行ってはいない。)

※ Recentlyは通常過去形、または完了形の文で使われます。

少々難しいのですが、実は以下のようにrecentlyとlatelyどちらでも使える文もあります。

(OK) Lately, my professor has given us a lot of homework.

(OK) Recently, my professor has given us a lot of homework.

上記の例では、「たくさんの宿題 = 繰り返し出題されている」=> Lately 、または「たくさんの宿題が出題されているという1つの事象」 => recently と解釈できるためどちらでも当てはまります。

しかし、以下のように確実に一回しか起きなかったことに対してLatelyは使えません。

(OK) Recently, my cousin had a baby.

(NG) Lately, my cousin has had a baby.

These days, Nowadaysの使い分け

  Lately, These days, Nowadaysの3つは同じようなロジックで使われます。はっきりとした境界線のルールがあるわけではないのですが、ネイティブスピーカーは各語に対してだいたい以下のような感性を持っています。

〇 今日と、先月(または数か月前)を比べるとき
     => latelyが最も使われます。

〇 今日と、昨年(または数年前)を比べるとき
      => these days が最もよく使われます。

〇 今日と、20~30年前を比べるとき、
     =>nowadaysが最もよく使われます。

※ nowadaysを使うと、文章はwistful(もの言いたげな)、またnostalgic(郷愁に満ちた)響きになります。「昔に比べて変わってしまったな」という感じを出すときによく使われます。

Nowadays, nobody writes letters.
最近は手紙を書く人はいない。

※ These days とNowadaysは離れた年月と現在を比較することが多いため、単純現在形の文でよく使われます。

おわりに

 以上、Recently、Lately、These days、Nowadaysの使い分けについて説明してきました。上記で述べたように、使い分けに決まったルールがあるわけではありません。ここで説明した内容は、あくまでネイティブスピーカーがどういう場面でどういう感覚でよく使っているかという説明になります。「最近の」という意味の文や、現在と過去を比較する文を書くときには、ぜひ当記事を思い出して4つの語を使い分けてみてください。より自然な英文を書くことができるでしょう。

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