当記事では、ByとUntilの意味の違いを頭で分かっていても実際に英文を書くシーンで迷ってしまうという学習者の方向けに、クイズで確認しながら使い分けを説明しています。
Byは 期限・締切の「~まで」Untilは継続する「まで、までには」
まずはじめに、両者の意味の違いを確認しておきましょう。By ~ は、締切、期限などを指定して 「~までに」という意味になります。一方、Until ~ は、指定された日まで継続する「~まで」という意味になります。
まず以下のクイズをやってみてください。似たような意味ですがA, B どちらかがby, どちらかにuntilが入ります。
クイズ1
(1) Students must submit their essays ( A ) Friday. (2) Students can submit their essays any day ( B ) Friday. |
答えは以下のとおりです。
A – by / B – until
(1) Students must submit their essays by Friday.
学生は金曜日までにエッセイを提出しなければなりません。
(2) Students can submit their essays any day until Friday.
学生は金曜までのいずれかの日にエッセイを提出できます。
(1)の文では締切を表しているのでbyが使うのが適切です。一方、(2)の文では(通知された日から金曜までのいずれかの日)という継続性があるため、untilを使うのが適切です。
Byの利用シーン
「~までに~する必要がある」という意味でmust, need, have to などの助動詞が使われているときにはbyが使われます。また助動詞を伴わないときでも必要性、期日にフォーカスを置く文では通常byを使います。 (例)I need to finish my work by Monday. |
Untilの利用シーン Untilは以下のようにfromと組み合わせてもよく使われますが、fromが明示されていない場合でも、「現在から〇時までの間」、「〇日までのいずれかの日」というニュアンスがある文章では、通常untilを使います。 I will work on my TOEFL essay from 9:00 until 11:00. |
復習クイズ
では復習をかねて、以下のクイズにトライしてみてください。
以下の(A) (B)それぞれには by untilどちらかが入ります。
クイズ2
(1) I can’t leave ( A ) 6 pm.
(2) I must leave ( B ) 6 pm. |
クイズ2の答え
A – until / B – by
(1) I can’t leave until 6 pm.
6時まで(ここをから)離れることができません。
(現在から6時までここに居なければならないという継続性があるためuntil)
(2) I must leave by 6 pm.
6時までに去らなければなりません。
(mustを使い期限にフォーカスしているのでby)
クイズ3
(1) Can you call me back ( A ) Friday?
(2) You can call me back anytime ( B ) Friday. |
クイズ3の答え
A – by / B – until
(1) Can you call me back by Friday?
金曜日までに折り返しの電話をいただけますか?
(期限にフォーカスしているのでby)
(2) You can call me back anytime until Friday.
金曜日までであればいつでもお電話いただいて大丈夫です。
(明日までの継続性に言及しているのでuntil)