当シリーズでは、未来に起こる事象やイベントの記載に現在形を使う、特定の状況、構文、特定の動詞などをご紹介しています。第3回は「時や条件を表す副詞句と関係代名詞」のある文について説明します。
過去のシリーズも併せてご参照ください。
=> 第1回「現在形で書く未来事象 No.1 (日程、予定) – 実践で学ぶ英文法 」
=> 第2回「現在形で書く未来事象 No.2 (hope, wish) – 実践で学ぶ英文法」
時や条件を表す副詞句
時や条件を表す接続詞ではじまる副詞節(if, when, before, after, as soon as, untilなどの後続)へは、未来の事柄でも現在時制(または現在完了形)を用います。
以下、例文で確認してみましょう。下線部分で未来形ではなく現在時制を使っていることに注目してください。
I’ll let you know if it works.
上手くいったかどうか伝えます。
Call me when you are available.
時間があるときに電話してください。
He will call you as soon as he finishes work.
仕事が終わり次第彼はあなたに電話を入れます。
Don’t forget to lock the door after you leave.
あなたが出た後にドアに鍵をかけるのを忘れないでください。
The party won’t start until everyone arrives.
パーティーはみんなが到着するまで始まりません。
時や条件を表す接続詞ではじまる副詞節では、現在時制でなく、以下のように現在完了形を使うことがあります。現在完了形を使うと、現在形にくらべ、ある事象に対しての条件の完了がより必須であるという意味合いになります。以下の例では、パーティーが始まる前に全員が揃っている必要性が強調されています。 (例)The party won’t start until everyone has arrived. |
TOEIC SW試験の写真描写問題でも、副詞句の時制誤りが多く見られます。以下の記事もぜひ併せてご参照ください。 => TOEIC SW – Writing 写真描写問題でよくある文法エラーベスト3 |
説明を加える関係代名詞節
以下のような説明を付加する関係代名詞を使った「非限定関係詞節」では通常willを入れずに単純現在を使います。例文を見てみましょう。
I will explain to every person who replies.
返信してきた全員に説明するつもりです。
Enter your current password or the changes (that) you make will not be accepted.
パスワードを入力してください。そうでないとあなたの変更は受け付けられません。
今回で、「現在形で書く未来事象シリーズ」は終了です。通常は文の中で「時制を揃える」ことを意識していると思いますので、混乱しやすいポイントかもしれませんが、常に気をつけて習慣づけると自然な文章が書けるようになると思います。 Good luck!